"アンバサ"(乳酸飲料)

いつの間にか店頭では見かけなくなりました

先日ディズニーランドに行った際、売っていたので懐かしく思い購入しました

ゴクゴクゴクッ

あ〜うめえ。うめえ。この味は・・この味は・・

あ・・

あれ?・・

エロ本・・

ん?

エロ本だ。。

 

 

中一の夏

思春期特有の臭いを体中から放ってたあの頃

初めてエロ本を買いました

自動販売機でした

夜中にしか光り出さないエロ過ぎる四角い塊

夜中、友達(たけし)とチャリンコに二人乗りして向かいました(ハンドルはもちろんカマキリ型)

ターゲットは銭湯の横にある販売機

行く度に"いつかは"と思ってた販売機

汗ばんで到着

銭湯の営業は終わってる、人通りも少ない。やるなら今だ・・

二人の前にエロ過ぎる販売機が仁王立ち、仁王立ち・・

金は割り勘

たけし「どっちが金入れる?」(たけし特有かすれ声で)

オレ「お前入れろ。オレ見張ってるから」

たけし「嫌だよ、お前入れろよ」(たけし特有かすれ声で)

オレ「じゃあジャンケン」

ジャンケン・・・

オレが買う事に・・・

めちゃくちゃ緊張しながら、そお〜っと金を入れようとした・・・その時!

たけし「おい・・」(たけし特有かすれ声で)

おばさんがチャリンコで近付いて来ました

オレらはエロ本の自動販売機の隣にある、ジュースの販売機の前で、

「オレ等、健全な少年はエロ本なんか買わねえよ、ジュースを買うんだよ。アンバサだよ〜。時代はアンバサだよ〜」

って訴えを小さな体全体で精一杯表現し、アンバサを1本買いました

おばさんはこっちを見ながら通り過ぎて行きました

あっぶねえ

かなりの緊張感です。男性ホルモン大量分泌です。成長期だし

今度こそはと、辺りを見回し金を入れました

いくつかのエロ本の下に赤いランプが付きました。赤い色が妙にエロいです

オレらはエロ本であればどんなのでも良かったので超適当に選び

「これだー!」と赤くエロく光るボタンを力強く押しました

二人「いったー!」

たけし「あれ?」(たけし特有かすれ声で)

オレ「出て来ねーじゃん」

たけし「壊れてんじゃねーの?」(たけし特有かすれ声で)

オレ「あれ?」

エロ本販売機「ウイーン!!」

二人「お!」

エロ本販売機「ガタガタガターン!!」

二人「うるせえーー」

二人とも、このうるささにびびり、この音で近辺の住民が金属バット持って外に出て来るんじゃね〜かぐらいの勢いで

アンバサとエロ本をチャリンコのカゴに投げ入れて心臓をバクバク鳴らし凄まじい速さで疾走しました

夏の夜の風は目的を見事達成した少年二人の体を爽やかに優しく包み込みました

『やったー!やったー!エロ本だー!デュヒャヒャヒャ』

うれしくて、うれしくて、うれしくて、うれしくて

ちゃりんこを家の下に置いて、すぐさま野球部で鍛えられた腕でエロ本を覆い被さるビニールを獣のように破りました

階段の一段目に座り。エロ本の表紙をゆっくりと開きました

オレらは目を合わせました

二人とも無意識に満面の笑みです。あはは〜

無言で握手を交わし

アンバサの缶のブルタブをパッチーンと開けました

ゴクゴク・・・

うめえ

ゴクゴク・・・

うめえ(たけし特有かすれ声で)

その事を思い出しながら、ディズニーランドでアンバサを飲む21歳のオレも笑ってました

うめえ